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統計学基礎

問題文から検定方法をどう選ぶか。

作成者: kuma / bearworks.uk公開日: 2026-07-11内容更新日: 2026-10-03

読者の問い

問題の設定やデータの性質から、どの検定手法を適用すべきかを見極めるには?

変数と目的による検定手法の分類

検定方法はデータの尺度だけでなく、独立性、対応、分布や分散の前提、標本数から選びます。

1. 数値データ ・1群の平均:独立な観測で母分散が未知なら1標本t検定を検討します。小標本での厳密な手順には正規性の仮定が必要です。 ・独立な2群の平均:分散が等しいと決めずにWelchのt検定を候補にします。等分散を仮定する場合はpooled t検定です。 ・対応のある2群:各対の差について1標本t検定を考えます。 ・3群以上の平均:独立性、残差の分布、等分散性を確認して一元配置分散分析を検討します。 ・2群の分散:正規性などの前提を確認してF検定を検討します。

2. カテゴリデータ ・想定比率との比較:カイ二乗適合度検定。 ・2属性の関連:分割表によるカイ二乗独立性検定。期待度数が小さい場合は近似の妥当性を確認し、2×2表ならFisherの正確検定なども検討します。

検定選択の判断表

まず「同じ人を繰り返し測ったか」「群同士は独立か」を確認します。独立な2群の平均ならWelchのt検定を基本候補とし、等分散を仮定する設問ならpooled t検定の式を使います。対応があれば対ごとの差を扱います。3群以上なら一元配置分散分析の前提を確認します。カテゴリの度数なら期待度数を計算し、カイ二乗近似を使えるか確かめます。問題文だけで前提が確定しないときは、手法も断定しません。

「対応の有無」による検定式と自由度の違い

対応なしの独立2群で、等分散を仮定したpooled t検定の自由度は nA+nB−2 です。等分散を仮定しないWelchのt検定は標本分散と標本数から近似自由度を求め、通常この式にはなりません。対応ありなら各人の前後差 d を作り、その差の1標本t検定を行います。対の数を n とすると自由度は n−1 です。数式を選ぶ前に対応と等分散の前提を確かめましょう。

よくある誤りとその理由

誤り:平均値の比較(数値データ)と、割合・比率の比較(カテゴリデータ)を混同すること。

理由:例えば「グループAとBでテストの平均点(数値データ)に差があるか」を調べたいときはt検定を用いますが、「グループAとBでテストの合格率(合格・不合格のカテゴリデータ)に差があるか」を調べるときは比率の差の検定やカイ二乗検定を用います。比較したい対象が『平均』か『比率』かを整理せずに公式に当てはめようとすると、間違った統計量を計算してしまいます。

参照資料

関連する学習機能

本ガイドに関連する統計検定2級の演習・復習アプリ機能です。実際に手を動かして理解を深めましょう。

関連するオリジナル例題

本ガイドの理解を深めるための、解説・途中計算付きの練習問題です。

制作・検証情報

執筆・構成
kuma / bearworks.uk
検算・内容確認
初版:kuma / bearworks.uk。2026-10-03改訂:Codex(統計的な説明・数値例・参照資料を点検)、Luna(読み取り専用の一次監査)
最終公開確認
kuma / bearworks.uk(2026-10-03に改訂内容を確認し、公開原稿として承認)

AIを使用した工程

初版の構成案や実装補助にAIを使用しました。2026-10-03改訂の監査と文章修正にAI(Codex、Luna)を使用しました。

人が確認した工程

初版は運営者が公開を判断しました。2026-10-03に運営者が8ガイドの改訂内容を確認し、公開原稿として承認しました。専門家による第三者査読ではありません。

更新・訂正履歴

  • 初版8本の統計学習ガイドを公開し、数値例と参照情報を確認しました。
  • 訂正8本の説明を点検し、p値・信頼区間・検定の前提・標本抽出・多重比較などの表現を訂正。運営者が公開原稿として確認しました。

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