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独立性の検定カイ二乗検定期待度数自由度分割表の解釈

2×2分割表を用いた独立性のカイ二乗検定

作成者: kuma / bearworks.uk公開日: 2026-07-12最終確認日: 2026-07-12

問題文

学習スタイルAとスタイルBの効果の関連性を調べるため、受講生100人を対象に調査を行いました。スタイルAを受講した50人のうち合格者は36人、不合格者は14人でした。スタイルBを受講した50人のうち合格者は24人、不合格者は26人でした。学習スタイルと合否は独立であると言えるか、有意水準5%で独立性の検定を行いなさい。ただし、自由度1のカイ二乗分布における5%臨界値は 3.841 とします。

与えられた条件

項目
スタイルA (合計50人)合格 36人 / 不合格 14人
スタイルB (合計50人)合格 24人 / 不合格 26人
全体 (合計100人)合格 60人 / 不合格 40人
自由度1の5%臨界値3.841

解答・途中計算

1

期待度数の計算

スタイルA合格: 50*60/100 = 30, A不合格: 50*40/100 = 20, スタイルB合格: 50*60/100 = 30, B不合格: 50*40/100 = 20

各セルにおける、独立と仮定した場合の理論上の人数(期待度数)を求めます。

2

カイ二乗統計量 (χ²) の計算

χ² = Σ ( (観測 - 期待)² / 期待 ) = (36-30)²/30 + (14-20)²/20 + (24-30)²/30 + (26-20)²/20 = 36/30 + 36/20 + 36/30 + 36/20 = 1.2 + 1.8 + 1.2 + 1.8 = 6.00

観測度数と期待度数のズレの大きさを表す統計量を計算し、χ² = 6.00 を得ます。

3

検定の判定

χ² = 6.00 > 3.841 (自由度1の5%臨界値)

算出した統計量が臨界値を上回っているため、「独立である」とする帰無仮説を棄却します。すなわち、「学習スタイルと合否には統計的に有意な関連がある」と判断します。

最終結論

結論

期待度数は 30人, 20人, 30人, 20人 であり、検定統計量 χ² = 6.00 は臨界値 3.841 より大きいため、有意水準5%で独立仮説は棄却され、「学習スタイルと合否の間には有意な関連がある」と判断される。

誤答しやすい考え方

典型的な誤り:検定の自由度を2×2分割表であるため 2 と誤認する

理由・解説:r×c分割表の独立性検定の自由度は (r-1)*(c-1) です。2×2分割表の場合、(2-1)*(2-1) = 1 となります。カテゴリ数そのものを自由度と混同しないよう注意が必要です。

典型的な誤り:この結果をもって、学習スタイルAが合格率を高めた直接の原因(因果)であると断定する

理由・解説:独立性の検定でわかるのは「二つの属性の間に関連(相関)があるかどうか」のみです。ランダム化比較試験などで厳密に制御されていない限り、背景の受講生モチベーション等の交絡因子が存在する可能性があり、この結果だけで直接の因果効果を断定することはできません。

参照資料

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